「アルコール」が不整脈の一種を引き起こす主要なトリガーであることが判明との記事

飲酒や喫煙に伴う健康被害

Loading

不整脈の一種である心房細動があると脳卒中の危険度が高くなり,特に老年者で顕著となるそうです。つまり,脳卒中に対する心房細動の寄与危険率は50~59歳では1.5%ですが,80~89歳では23.5%と上昇する。男性,女性ともに心房細動があれば死亡率が2倍になり、広い年齢範囲で心房細動に伴い生存率が低下したと報告されているのです。
私は飲酒の害を軽く考える人が多い現状を憂いています。飲酒や喫煙をコントロールできず、自分の欲望の奴隷になって病気になり、周りの人に迷惑になることは避けたいと考えています。

心房細動は最も頻度の高い不整脈の一種であり、静脈から送られた血液を受け手心室に送り出す「心房」に無秩序な電気信号が生じ、心房が細かく震えて毎分300~600回もの不規則な収縮を起こしてしまう状態を指します。
そんな心房細動の発作にはいくつかの「トリガー」が存在していると言われており、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは実際に心房細動を患っている患者を追跡して、「何が心房細動のトリガーになっているのか?」を調べる研究を行いました。

心房細動によって発生する心房の不規則な収縮は心室にも伝わり、不規則な脈拍となって胸に違和感や不快感が生じるほか、動悸(どうき)・息切れ・めまい・圧迫感・不安感といった症状が現れます。高齢になるほど発症者数が増えるため、80歳以上の高齢者では1割以上に見られるとのことで、日本だけでも130万人以上の患者が存在するとされています。

・・・中途略・・・

一部の患者は研究チームは各患者が事前に報告した「自分が思う心房細動のトリガー」を基に、さまざまなトリガーについて1週間ずつランダムで「あえてトリガーに暴露するか、トリガーを回避するか」の指示を与え、各トリガーと心房細動の関連性を調べるランダム化臨床実験も行いました。なお、患者らによって自己選択されたトリガーには、カフェインの摂取(53人)・アルコールの摂取(43人)・睡眠不足(31人)・運動(30人)・左側を下にして横たわる(17人)・水分の摂取を控える(10人)・大食い(7人)・冷たい飲食物の摂取(5人)などが含まれていたとのこと。

結果を分析したところ、トリガーの中で心房細動と関連していたのは「アルコールの摂取」のみであり、最も自己申告者が多かったカフェインの摂取やその他のトリガーは心房細動との関連性がみられなかったと研究チームは報告しています。なお、同じくカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームが発表した最近の研究でも、カフェインの摂取が不整脈のリスクを高める証拠は見つかりませんでした。

引用元:https://gigazine.net/news/20211126-alcohol-trigger-paroxysmal-atrial-fibrillation/

心房細動による脳卒中リスク

心房細動では、心臓が血液を正常に送り出さないため、血球が滞留しお互いにくっついてしまうことで、心臓の左心耳と呼ばれる部分に血栓が形成されます(図A)。その血栓が剥がれて脳へ血液を供給する血管をふさいだ場合、脳への血液供給が妨げられることが原因となり、脳卒中が起こります1 (図B)。

図A
図B

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました